HAMLOG用CSVファイルのエクスポート


CTESTWINのログデータをTurbo HAMLOGに移行するためのCSVファイルを作成することができます。

本機能でCSVファイルを作成後、HAMLOGにデータを取り込む前にデータが正しいかを必ず確認してください。

作成したCSVファイルの内容は、「設定」「各種設定」の「ファイル」タブに表示される画面で、「ファイル出力後にファイルをNotepadで開く」を選択しておくと、ファイルを出力した後に自動的にNotepadが立ち上がり、作成したCSVファイルの内容を表示することができます。
「ファイル出力後にファイルを拡張子関連付けAPで開く」を選択しておくと、ファイルを出力した後に自動的に拡張子に関連付けされたアプリケーションが立ち上がり、ファイルの内容を表示します。例えば、csvファイルとMS-EXCELが関連付けされていると、EXCELが立ち上がって作成したCSVファイルが表示されます。


本機能を実行すると、HAMLOGのデータをバックアップするかどうかを指定する機能が自動実行されます。詳しくは、全機能一覧の「HAMLOGのデータをバックアップする」を参照して下さい。

1.起動方法
  メニューの「ファイル出力」「HAMLOG CSVファイル出力(V5)」を選択すると、以下の画面が表示されます。



2.作成されるCSVファイルの例
以下に例を示す様なASCII文字のCSVファイルを作成します。

"7M2GCW/2","01/10/06","21:09J","599","599","50","CW","18010","","J","","","全市全郡コンテスト","2001年","0"
"JG8NQJ/0","01/10/06","21:11J","599","599","50","CW","09017","","J","","","全市全郡コンテスト","2001年","0"
"JA1RZD","01/10/06","21:17J","599","599","50","CW","1030","","J","","","全市全郡コンテスト","2001年","0"
"7M4XEO/1","01/10/06","21:18J","599","599","50","CW","1006","","J","","","全市全郡コンテスト","2001年","0"

3.拡張子について
  作成するファイルの拡張子の初期値は、"csv"です。特別な理由がない限り、初期値のcsvで構いません。
  もしも、txtに変えたい場合は、表示されたダイアログの右上部分を選択することにより、"txt"を選ぶことができます。これは単に拡張子の名称が変わるだけで、ファイルの内容はどちらを選んでも同じです。

4.Remarks1,Remarks2について
 入力されたRemarks1,Remarks2に記載したデータをHamlogにもっていくことができます。
 受信ナンバー記録、送信ナンバー記録を選択しておくと、Remarksの記入文字の後ろに追加されます。
 クラブ局のオペレータ名を出力したいときは、Remarks1またはRemarks2欄に、$op(小文字のオー、ピー)と記述してください。例えば、「オペレータは$opです」と記述しておくと、「オペレータはJI1AQYです」と出力します。1行に$opを2回記述できません。
 「コンテスト名取得」ボタンを押すと、選択されているRemakrs1もしくは、Remarks2へコンテスト名を自動的に記載できます。また、コンテスト名を%でくくることもできます。
 自動的に取得されたコンテスト名が違っている場合は、適宜修正してください。
 Remarks1に自局の移動地などを記載して、Remarks1を印刷したいならば%%で挟んでください。(例:%茨城県ひたちなか市移動 QM06HJ%)

5.Code欄について
全市全郡、6m&down/Field dayの2.4GHz以上の場合には、JCC/JCG/区ナンバー自動抽出してナンバーをCode欄に出力します。
それ以外のコンテストの場合は、「Code欄の手動設定」の項目に設定をしてください。
DX局の場合は、カントリーを自動判断して、最終文字が"8"に設定します。JD1はDX局と見なします。
また、カントリーコードと国名をQTH欄に入れます。
国の検出は"dxccaa.md"で行い、HAMLOGのカントリーコードと国名の変換は"Hamlog_dx_code.md"を使います。テキストファイルですので、カントリーに変更があったら修正をしてください。

6.周波数について
リグコントロ−ルを使用していて、CTESTWINの備考欄に周波数を記録するようにしていると、HAMLOGの周波数欄に実際にQSOした周波数が設定されます。

7.Turbo HAMLOGの過去のQSOデータから名前、コード、QTHのデータ移管について
自分自身のTurbo HAMLOGの過去のQSOデータから、QSOした局の名前、コード、QTHのデータを持ってくることができます。
この機能を使用するためには、予めHAMLOGのフォルダーから「Hamlog50.dll」というファイルをCtestwinのフォルダーにコピーしてください。

「HAMLOGのログデータからQRA,QTH取込する」にチェックをして、「Hamlogデータ取込設定」のボタンを押して表示されるダイアログで「設定」ボタンを押して、自分自身がインストールしているTurbo HAMLOGのhamlog.hdbファイルを指定してください。


・過去データを取り込む際、コールサインの/QRPおよび/QRPPは無視します。
・最も新しいQSOからデータを持ってきます。
・設定ダイアログで「名前及びコード/QTHが見つかるまで探す」をチェックすると、最新のQSOに情報がない場合は見つかるまで探します。ない場合は最後まで探しますので、HAMLOGデータの多い方は時間がかかります。
・移動局の場合は、移動先エリアが一致した場合は、code,QTHを持ってきますが、一致しない場合は名前のみしか持ってきません。
・全市全郡コンテストなどのように、コンテストナンバーからコードを持ってくるように指定した場合は、HAMLOGのデータより優先されます。
 コンテストナンバーからコードを持ってきた局に対しては、QTHをHAMLOGデータから持ってきません。

・Turbo HAMLOGのデータが多い場合は時間がかかります。
・HAMLOGから抽出したデータはCtestwinのフォルダーのhldat.csvというファイルに格納します。
なお、Turbo HAMLOGが起動しているときは、本機能は動作しませんので、Turbo HAMLOGを終了してください。


8.QSL欄について
QSL欄の文字については、以下に示す3項目((1)"J"、(2)"N"、及び(3)HAMLOGの過去データを参照して決定)から選択ができます。更に詳細の設定が可能になっています。



なお、以下に記載の全てに共通する機能として、QSL欄の"J","N"を、他の文字に置き換えることができます。
「J,Nを別文字に置換」にチェックをして、その横に配置されている「置換文字設定」ボタンを押してください。
 J,Nについては、JA局と海外局で違う文字を設定できます。例えばJA局は'J'で、海外局は'D'と出力することができます。文字数は最大3文字で半角英数のみです。
これは、最も優先順位が高い指令であり、以下の説明に記載のJ,Nはこの指定文字に置き換わります。


(1)”J"に指定
これを選択した場合、全QSOデータが"J"になりますが、以下のチェックを入れることで、特定の局のみを"N"にすることができます。

・「備考にNoQSLがあればN」をチェックしておくと、備考に「NoQSL」もしくは、スペースを入れた「No QSL」の文字(小文字、大文字どちらも可)があるとQSL欄をNで出力します。

・QSLカードを交換しない局のリストを「NoQSL.txt」という名称のファイルにテキスト(ASCII文字)で記述して、CTESTWIN.EXEと同じフォルダーに格納しておくと、その局のQSL欄を'N'で出力することができます。この機能を使用する場合には、「NoQSL.txtにある局はN」をチェックしてください。
「NoQSL.txt」には、1行あたり1つのコールサインを記載してください。コールサインの右側にタブまたは半角スペースをいれてコメントを記載することもできます。
記載された局の移動局(コールサインの最後の文字から2番目がスラッシュの場合)も"N"にします。
例えば、以下のように記載してください。

JA1QRZ QSL不要局
8J1AAA 記念局なので送付不要
JA3QRP

文字コードはASCIIとしてください。メモ帳で作成する場合は、保存するときに、文字コード指定を必ず「ANSI」にしてください(Windows10以降の初期値であるUTF-8では正しく動作しません)

(2)"N"に指定
これを選択した場合、全QSOデータが"N"になりますが、特定の局のみを"J"にすることができます。
・「備考にQSLまたはJARLがあればJにする」がチェックされていると、それに該当するQSOデータのみ"J"で出力します。

(3)HAMLOG過去データを参照して決定
これを選択した場合、自分自身の過去のHAMLOGのデータを参照して、QSL欄の文字を自動入力することができます。
例えば、過去に同一バンド、同一モードでQSO済みで、QSLカードを受領済みの場合のみは、Nにすることができます。
また、過去にQSL交換した時の値(文字)にすることができます。



本機能を使用する場合は、過去のHAMLOGのデータを参照しますので、上述7項に記載の「HAMLOGのログデータからQRA,QTH取込する」にチェックをして、hamlog.hdbファイルの指定が必要です。
但し、上述のJ,Nを別文字に変換する機能が、最優先で処理されます。更にCTESTWIN備考欄のNoQSLまたはNoQSL.txtによるN指定の機能、及び備考にQSLまたはJARLによるJ指定の機能が優先処理されます。

過去のHAMLOGデータのQSL欄を参照するに当たり、コールサインに/QRPまたは/QRPPがある場合は、無視します。(無いものとして扱います)
また、移動局(CTESTWIN上のコンテストデータ、過去のHAMLOGデータの双方共に)は、コールサインに移動先が無いものとして検索します。(例えばJI1AQY/2は、JI1AQYと同一局として検索します)

「移動局ならJにする(優先)」をチェックしておくと、過去のHAMLOGデータに関わらず移動局はQSL欄を強制的に"J"にします。(この指定は、以下3項目の選択肢どれでも有効です)


「HAMLOG過去データを参照して決定」は、「HAMLOGデータ取込設定」ボタンを押して表示される画面で、以下の3項目の選択肢があります。

@過去同一バンド・モードでQSO済みなら"N"にする。他のバンド・モードのQSOもしくは初QSOは"J"にする

これを選択した時は、QSLの受領、未受領に関係なく、タイトルに記載の通りに処理します。
QSL欄に入る文字の優先順位を下表に示します。「機能の有無選択」列に選択可と記載の列は、機能が動作するかしないかをチェックボックスで選択が可能です。

優先度 機能 機能の有無選択 備考
1 "J","N"を別の文字に置換 選択可 以下、優先度2以下の行にてJ,Nと記載した文字は、指定した置換文字に置き換えられます
置換文字は、JA,DXそれぞれに別な文字を指定可能です。
2 備考にNoQSLがあれば"N"にする 選択可
3 NoQSL.txtに記述された局は"N"にする 選択可
4 備考にJARLまたはQSLがあれば"J"にする 選択可
5 移動局なら"J"にする 選択可
6 過去同一バンド・モードでQSO済みなら"N"にする 無し QSLの受領、未受領は関係しません
7 上記いずれにも該当しない場合は"J"にする 無し 他のバンド・モードのQSOもしくは初QSO(HAMLOG過去データがない場合)は"J"になります



A過去同一バンドモードのQSL受領済みの場合のみQSL欄を"N"にする


これを選択した時は、過去同一バンド・モードでQSOをしていて、QSLが受領済の場合に、QSL欄を"N"にします。
 「但し、QSL欄1文字目が以下のいずれかなら"N"にしないで、そのHAMLOG過去データの文字にする」をチェックして、その下のEdit boxに文字を入れておくと、"N"にせずに、その局との最も新しい交信時のそのQSL欄の文字を自動的に入れます。

上図の例では、同一バンドモードでQSL受領済みで、QSL欄が"E"または"H"であれば、"N"にはせず、HAMLOG過去データの値"E"または"H"にします。最大6種入力が可能です。

・QSLが未受領であるかは、過去のHamlogデータのQSL欄の3文字目が空白であることで判定しています。もしも空白以外の文字も未受領としたい場合は、「未受領判定」のグループボックス内で3文字まで指定することができます。半角スペースも未受領と判定します。

・「HAMLOGの過去データの最新データが"N"なら"J"にする」がチェックされていると、そのようになります。QSLを受領していないバンド・モードをJにしたい時は、これをチェックしてください。

・その局が過去のHAMLOGデータにあれば、最も新しい交信データのそのQSL欄の文字を自動的に入れます。

・上記のいずれの条件にも合致しない場合は、"J"になります。

これを選択した時にQSL欄に入る文字の優先順位を下表に示します。「機能の有無選択」列に選択可と記載の列は、機能が動作するかしないかをチェックボックスで選択が可能です。

優先度 機能 機能の有無選択 備考
1 "J","N"を別の文字に置換 選択可 以下、優先度2以下の行にてJ,Nと記載した文字は、指定した置換文字に置き換えられます
置換文字は、JA,DXそれぞれに別な文字を指定可能です。
2 備考にNoQSLがあれば"N"にする 選択可
3 NoQSL.txtに記述された局は"N"にする 選択可
4 備考にJARLまたはQSLがあれば"J"にする 選択可
5 移動局なら"J"にする 選択可
6 HAMLOG過去データで同一バンド・モードでQSL受領済みなら"N"にする 選択可 但し、同一バンド・モードでQSL受領済みでもNにしない除外文字を最大6文字指定可能
7 HAMLOG過去データの最新QSOがNなら"J"にする 選択可 QSLを受領していないバンド・モードをJにしたい時は、これをチェックしてください
8 HAMLOG過去データの最新QSOのQSL欄の文字にする 無し
9 上記いずれにも該当しない場合は"J"にする 無し HAMLOG過去データがない場合もしくはデータがあってもQSL欄が空欄の場合


B過去データの最新QSOのQSL欄を入れる(データがなければ"J")



これを選択した時は、その局が過去のHAMLOGデータにあれば、バンドモードに関係なく、最も新しい交信のそのQSL欄の文字を自動的に入れます。HAMLOG過去データになければ、"J"にします。
「HAMLOGの過去データの最新データが"N"なら"J"にする」がチェックされていると、そのようになります。
これを選択した時にQSL欄に入る文字の優先順位を下表に示します。「機能の有無選択」列に選択可と記載の列は、機能が動作するかしないかをチェックボックスで選択が可能です。

優先度 機能 機能の有無選択 備考
1 "J","N"を別の文字に置換 選択可 以下、優先度2以下の行にてJ,Nと記載した文字は、指定した置換文字に置き換えられます
置換文字は、JA,DXそれぞれに別な文字を指定可能です。
2 備考にNoQSLがあれば"N"にする 選択可
3 NoQSL.txtに記述された局は"N"にする 選択可
4 備考にJARLまたはQSLがあれば"J"にする 選択可
5 移動局なら"J"にする 選択可
6 HAMLOG過去データの最新QSOがNなら"J"にする 選択可
7 HAMLOG過去データの最新QSOのQSL欄の文字にする 無し
8 上記いずれにも該当しない場合は"J"にする 無し HAMLOG過去データがない場合もしくはデータがあってもQSL欄が空欄の場合

9.その他
・チェックボックス指定の1または2をチェックすると、その指定値をCSVデータに出力することができます。
・CQ欄をチェックすると、その指定値をCSVデータに出力することができます。
・選択行のみ出力をチェックすると、QSOデータが選択された行のみのデータが出力されます。QSOデータの選択は、シフトキーを押しながらマウスクリックすると開始と終了の間の全てのデータが選択されます。Ctrlキーを押しながらマウスをクリックするとクリックした行のみが選択されます。
・「モードを強制的に変更する」がチェックされていると、CTESTWINに登録したモードを「出力モード」欄に記載した文字に変換して出力します。
・「QTC onlyは出力しない」がチェックされているとWAEコンテストにおけるQTC交換のデータは、出力されません。

10.HAMLOGでの読み込み方法
『オプション』→『データーの保守』→『データーのインポート』ダイアログでCSVファイルからを選択し他はチェックマークをはずします。
『開く』のボタンを押して、CTESTWINで保存したCSVファイルを選択すると読み込めます。
詳しくはHAMLOGのドキュメントを読んでください。