アンテナ切替器の基板について(型名:ASW-6BD1、ASW-4BD1、ASW-2BD1)
1.概要
アンテナ切替器のプリント基板のみを頒布します。
リレー、ダイオード、コネクタ、スペーサ、ネジ等はご自身で調達してください。
部品付きのキットは、4アンテナと6アンテナ対応のみですが、基板については、2アンテナ対応も頒布します。
基板にはマニュアル、回路図、部品表が記載されたCD-Rも添付します。
ケースの穴あけ加工用のCADデータ(PDF)が付属のCD-Rに入っていますので、それを原寸で印刷してケースに貼り付けて
基板取付や同軸コネクタの穴あけ加工が可能です。
アンテナ切替器のアンテナ選択端子に12Vを加えると、リレーがそのアンテナに切り替わります。
2.外観
4アンテナ、6アンテナの外観については、それぞれの切替器キットの説明を参照ください。
2アンテナ切替器の基板に部品を搭載した例を示します。
左がM型コネクタで、右がN型コネクタの例です。
3.同梱品
本基板には、プリント基板とマニュアルが記載されたCD-Rのみが同梱されます。部品はご自身で調達してください。
なお、ケースの穴あけ加工用のCADデータ(PDF)が付属のCD-Rに入っていますので、それを原寸で印刷してケースに貼り付けて
同軸コネクタの穴あけ加工が可能です。
(下の写真は、左から2アンテナ切替器、4アンテナ切替器、6アンテナ切替器の基板です)
プリント基板のサイズを下表に示します。
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No. |
プリント基板 |
型名 |
基板サイズ |
1 |
2アンテナ切替器 |
ASW-2BD1 |
83×56mm |
2 |
4アンテナ切替器 |
ASW-4BD1 |
94×94mm |
3 |
6アンテナ切替器 |
ASW-6BD1 |
100×100mm |
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4.アンテナ切替器の性能について
本アンテナ切替器はSWR特性を重視して設計してあり、セパレーション特性を犠牲にしているため、アンテナ切替器としてのみ
使用してください。
リグ切替器として使用する事を禁止します。
リレーはオムロン製のG2R-1を使用すると200Wまでは対応できます。
(G2R-1の接点仕様は、誘導負荷で250V 6Aです)
4アンテナと6アンテナ切替器の性能は、それぞれのキットの説明を参照ください。
周波数は、DC〜144MHzバンドまで使用可能と考えます。
下表にnanoVNAで測定した2アンテナ切替器の特性を示します。
1) 2アンテナ切替器 M型コネクタ使用時の特性(実測値)
変換コネクタによる影響で誤差があるかもしれませんが、144MHzでSWR:1.2以下で、減衰0.2dB以下でした。
 |
ANT端子 |
ANT1 |
ANT2 |
SWR |
28MHz |
1.051 |
1.046 |
50MHz |
1.090 |
1.081 |
144MHz |
1.176 |
1.153 |
減衰量
(dB) |
28MHz |
0.014 |
0.011 |
50MHz |
0.003 |
0.001 |
144MHz |
0.118 |
0.089 |
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クリックすると 参考にANT1端子の150MHzまでと、500MHzまでの特性グラフを表示します。
250MHz以上で特性が悪化しますので430MHzでは使用できません。
2) 2アンテナ切替器 N型コネクタ使用時の特性(実測値)
N型コネクタを使用すると特性が良くなります。
変換コネクタによる影響で誤差があるかもしれませんが、144MHzまではSWR:1.1以下で、減衰0.1dB以下でした。
144MHzまでは問題なく使えると考えますが、430MHzは特性が低下するので使用可否はご自身で判断してください。
 |
ANT端子 |
ANT1 |
ANT2 |
SWR |
28MHz |
1.009 |
1.006 |
50MHz |
1.015 |
1.008 |
144MHz |
1.016 |
1.039 |
430MHz |
1.121 |
1.181 |
減衰量
(dB) |
28MHz |
0.002 |
0.025 |
50MHz |
0.002 |
0.033 |
144MHz |
0.033 |
0.047 |
430MHz |
0.320 |
0.310 |
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クリックすると 参考にANT1端子の150MHzまでと、500MHzまでの特性グラフを表示します。
5.保証
本キットの運用によって生じたいかなる結果、損害(リグやアンテナが壊れた等)に対して、作者およびCTESTWINの開発チームは
責任を負いません。
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